試製 秋水
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
70点
80点
80点
フィギュア:無し

ファインモールド  1/48 「試製秋水」

1944年7月『Me262』と同様、ドイツより『Me163』の図面提供を受け『機体を海軍』『エンジンを陸軍』が担当し共同開発がスタート。
しかし、本元である『Me163』については詳細不明のまま手探りの再現作業が続き、1945年6月にようやく試作機が完成。 
翌7月7日に初の単独飛行を行いますが、エンジントラブルにより着陸に失敗し操縦士が殉職。
その後、残る機体の試験飛行は行われないまま終戦を迎えています。
ちなみに本家ドイツの『Me163』は1944年5月に実戦配備され、相応の戦果を挙げたようですが、その飛行時間の短さ(10分程度)から
配備された基地周辺の防空しか行えず、連合軍は配備基地を避けて飛行したため戦闘機会そのものが少なかったそうです。

ドイツ機のコピーとは言え、当時、簡単な図面だけでロケットエンジンを再現出来たこと自体が、日本の技術力の凄さだと思います。

<キット内容>
パーツ点数は非常に少なく、コクピット内部を仕上げたらほぼ完成という印象です。
例によって機体の合わせ目や主翼の継ぎ目などパテ処理は必須ですが、特に大きな問題はありません。
デカールは試験飛行時のものが付属。計器盤デカールは無し。

<感想>
オレンジ塗装というのは練習機のものですが、塗ってみると可愛いらしくなりますね。
今回の塗装手順は、ラッカーのシルバーを下地塗装し、アクリルの黄色と赤を調合した色を基本塗装しています。
次にデカールを貼ってからラッカークリアー(半光沢)をじっくりと重ね塗りし、乾燥後、スミ入れやウォッシングなど行いました。
この「ウォッシング前のクリアー吹き」が、ヒコーキ塗装のポイントかも知れません。

<簡易データ>
生産時期:1945年6月 生産総数:2機
最高速度:800km  航続時間:2分5秒  乗員:1名  武装(予定)30mm機銃×2