カ号(オ号)1型観測機
個人的感想 キット付属品
組易さ
総合
70点
80点
フィギュア:無し

ファインモールド  1/72 「カ号(オ号)1型観測機」

1939年当時、砲兵の着弾観測のために使用していた観測気球がノモンハン事件の実戦で役に立たなかったことから
気球に代わる観測機として、1940年にアメリカから購入し故障していた「オートジャイロ」を利用できないかテストされます。
結果は良好で、これを基に国産化した「カ−1(本機)」は1942年より生産発注が出されますが、エンジントラブルが多発し
生産は20機で打ち切りとなり、以降、エンジンを換装した「カ−2」へ移行し、1944年以降は名称を「オ号」とされています。
実戦では「マレー作戦」、「フィリピン攻略」に使用されていますが、戦局の悪化で制空権を奪われてからは前線から退いて
しまったようです。 
※本機はヘリコプターではないので、垂直浮上やホバリングはできません。

<キット内容>
パーツ点数は少ないですが、機内モールドや計器盤も適度に再現されています。
最大の難所は主脚と水平尾翼の支柱で、説明書の指示にもありますが「現物合わせ」で長さを決めなければならず
左右のバランスをとりながらの寸法出しは直感と強引さを要します(笑
また、機体上部のプロペラ(ローター)の「しなり」は指でしごいて曲げるよう指示があり、これも初心者泣かせ。
しかしアイテムとしては唯一の面白い「珍キット」ですので、コレクション性アリの一品です。

<簡易データ>
生産時期:1942〜 生産総数:20機(1型)
最高速度:165km  航続距離:360Km  乗員:2名