フラワー級コルベット スピラエア
個人的感想 キット付属品
組易さ
総合
90点
85点
デカール
エッチング
木甲板シール

アオシマ 1/700「重巡エクセター+コルベット艦2隻」

「コルベットとは何ぞや?」
一言で言えば、当時脅威であったドイツのUボートから船団を護衛する目的で、主に沿岸部を活躍の場とする小型の艦艇。
したがって、対潜水艦用の爆雷やヘッジホッグが主兵装。戦時急造ということで、とにかく安く大量に用意するため、小さな民間の造船所でも簡単に建造できる技法が採られ、1939年から41年までに135隻が建造された。しかし、Uボートが外洋で活発になり始めてからは、戦果を上げつつも小型で馬力の小さいコルベットでは無理があり、より高出力で重武装の『フリゲイト艦』に任務は引く継がれていきます。


<キット内容>
我が工廠での1/700艦船模型4隻目は、人生初の海外艦となりました。
『重巡エクセター』が付いて来るお得なキットで、1/700コルベット艦はこのアオシマ製が唯一無二。(2018現在)
各部ディテールはアオシマらしい、部分的には拘り、全体にはやや緩い印象ですが、エッチングを使えばそこそこ見栄えします。
付属デカールは0〜9までのナンバーが用意されているので、資料さえあれば作例に囚われず好きな艦を作れます。
エッチングも木甲板シールも2隻分用意されているので、艦船模型が苦手な人も心に余裕をもって作業できそう。
とは言え、切った貼ったのエッチング作業はサクサクとは行かず、分かり辛い組説の真偽を確かめるべく資料写真なんて見ようものなら「アレが無い!ココが違う!」と頭の沸騰待ったなし。
が、装備品の位置など、結構な個体差があるようなので、比較的自由に作っても大丈夫かと思われます。


<追加工作>
☆純正エッチングパーツを使用。
☆主砲はプラパーツを削り込んでからエッチングの防盾を貼り付け、砲身は真鍮パイプに置き換え。
☆通気筒はモーターツールで先端を開口。
☆煙突脇の烹炊煙突は真鍮パイプで自作。
☆アンカーチェーンはエナメル線を縒って、ペンチで潰した自作。
☆軍艦旗はデカールを自作。
☆乗員はピットロ−ドのエッチング製フィギュア。
☆旗竿、ダビットの固定ロープは伸ばしランナー。
☆空中線はモデルカステンのメタルリキング0.15を使用。


<簡易データ>
竣工: 1939年〜41年
同型艦: 214隻(カナダ製含む)
最高速度: 16ノット
乗員: 85名
兵装: 45口径10.2cm単装砲×1、爆雷(軌条、投射機、ヘッジホッグ)、機銃