U-Boat “Biber”
個人的感想 キット付属品
組易さ
総合
70点
75点
フィギュア2体
P.E、クリアパーツ、装飾台

イタレリ 5609 1/35 「U-Boat Biber」

大戦後期、迫り来る連合軍の輸送船舶を少しでも減らすべく急遽開発され、計画から半年で実践配備。
しかし、もともと欠陥の多かったこの小型潜水艇は、局所的な作戦成功以外、戦果らしい戦果は挙げていません。

一人乗りの小さな艦での作戦行動期間は2日程度だったため、乗員は不眠不休で操船、警戒をせねばならず
強力なカフェイン系の薬などを服用して任務にあたったそうです。

ちなみに、エンジンはオペルブリッツと同じガソリンエンジンを搭載していたそうで、一酸化炭素による危険があったとか。


<キット内容>
需要から考えると、国内メーカーではなかなか手が出せないアイテムだけに、流石イタレリと言いたいところです。
1/35の海物では、ブロンコの「ゼーフント」を作っていたので、比較するとこちらの方が当然に厳しい評価となりますが
それなりの努力は見てとれます。
ただ、エッチングパーツを使用する所は非常に難しく、説明書通りに採寸しながら加工してもフィットしなかったので
強引に現物合わせで完成させています。(魚雷の固定具の部分)
更に、指令塔のガラス部分は透明プラ板が付属するのですが、湾曲加工と接着に一手間かかりました。
中でも一番難しかったのはシャークノーズのデカール貼りで、絶妙な曲面に大判のデカールを貼るのはムズいです。
この仕様とは他に箱絵の悪魔模様にも出来るので、地味なイメージの艦艇模型としては面白いと思います。
あと、司令塔後部にあるパイプは排気管なので本来は黒鉄色で塗る方がイイと思います。

<追加工作>
潜望鏡パーツがちょっとアレだったので、2mmプラ棒で作り直し。

<イカ娘>
なぜイカ娘を作ったのか。
それは、単に当時アニメ2期が放送決定したことを受けて、wktkしただけに他なりません。 
スカートの中身は有識者からの情報で、ちゃんと白スク水仕様としております。

<簡易データ>
建造時期:1944年6月〜 
竣工数:324隻
最高速度:水上7ノット 潜航6ノット  
行動半径:水上90  
乗員:1名  
武装:魚雷2基、または機雷2発