S.L.C 200“Maiale”
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
75点
80点
90点
フィギュア:2体
他:P.E

イタレリ 5605 1/35 「SLC200 マイアーレ」

マイアーレ=日本語で「豚」と呼ばれる潜航艇。
敵艦の泊地付近まで潜水艦で運ばれ出撃、密かに敵艦に近づき艦底に磁力フックで時限爆弾をセット後、再び本体に乗って脱出するというスパイ映画ばりの戦法で、英軍艦をはじめ多数の連合軍輸送船を撃沈する大戦果を挙げています。
ちなみに「豚」という名前は、訓練中に「その豚にしがみつけ!」と声をかけたことが由来だそうです。


<キット内容> 
イタレリ独特の「コレ、ちゃんと完成するんか?」な雰囲気が漂うキットですが、完成すればシャープなのが不思議なところ。
本体は基本的に「魚雷」なのでパーツの合わせ目などをしっかり消すのがメイン作業になります。
細かい事を言えばキリがないのですが、本体側面の配管は一体成型されているため、上から見るとスタイルが良くないので
最上段だけでも0.7mmの針金に置き換えると実感が出ていい感じに仕上がります。
スクリュー付近はエッチングとなっており、特にスクリューガードの曲げ加工は難易度が高く、代替プラパーツは無いのでエッチングの苦手な方には鬼門となります。

<追加工作>
★配管を最上部のみ0.7mmの針金に交換。最後部は真鍮パイプにして操舵ワイヤーを通せるようにしています。
★操舵ワイヤーをエナメル線で再現。(今作では縦舵用をクロスさせていますが、ストレートのパターンもあります。)
★先端(爆薬部)の吊り下げフックの形状を資料写真に合わせて改造。
★本体後部の継ぎ目をプラペーパーで再現。(それに伴いリベット移植)

<フィギュア>
付属のフィギュアはそのままでも使えない事はない感じだったのですが、根性が足りずキャラ改造。(←この辺、自分ルールです。)
潜水服ということで連想を重ねた結果「荒川アンダーザブリッジ」の登場キャラクター「村長」と「星」にしてみました。
ちなみに機体番号の「2−3」は同作のヒロインがいつも着用している体操服に付けられたゼッケンで、村長が名無しの彼女に名前を付ける際「2−3→にのさん→ニノ」と思いついたらしい。


<簡易データ>
生産時期:1936年〜 生産総数:80機以上
最高速度:8.5km 
航続距離:巡航速度で24km
乗員:2名  
武装:220kg弾頭(初期) 250kg弾頭(中期) 300弾頭(後期)