一式砲戦車[ホニT]
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
90点
80点
85点
フィギュア:2体
履帯:ベルト式ポリ製



タミヤ 「一式砲戦車 ホニT」

大戦中、実戦投入された日本軍車両の中で、唯一「M4シャーマン」を撃破可能だったとして有名な自走砲です。 とは言え、殆どが南方戦域への輸送途中に輸送船ごと撃沈されており、実際に上陸して米軍と砲火を交えた車両は極僅かだったようです。

尚、本車の呼称は「自走砲」でも「砲戦車」でもOKで、これは運用法の違いで「砲兵寄りなら自走砲」、「戦車寄りなら砲戦車」という具合に変化する為です。

<キット内容>
同社のチハ車同様、古いキットなのでディティールの甘い所もありますが、少し手間をかければ十分にカッコよくなる傑作キット。
組立て自体は主砲さえ丁寧に製作すればあとは簡単です。

<今作のテーマ>
某AM誌の記事で読んだルソン島での活躍に感銘を受け、夜間、密林の険しい山道を慎重に移動する情景を再現してみたつもりですw
で、日本陸軍というとどうしても大戦末期の悲壮感溢れる極限の状態しかイメージが湧かないので、戦車長に酔っ払っていただきあえて軽い作品としました。

<使用材料>
車両はキットをほぼストレート組で、戦闘室の装甲板内側を再現した他、各点検ハッチに鍵穴を開口したのと、フェンダーの穴を再現。前照灯に透明プラバンをハメ込み、基部とライトコードを追加した程度。 履帯はフリウルを使用しています。
戦闘室側面のマーキングは、近年言われはじめた 「白枠に赤丸」 を再現。
付属デカールの外枠部分だけをカットして貼り付け、赤丸は手描きです。

フィギュアはキットに付属の物とファインMの戦車兵セットなどから改造。
戦車長が座っている砲弾箱はドイツ戦車用の75mm砲弾箱をそのまま流用。これは何の根拠も無く考証も全く無視です。

ベースはスタイロフォームを適当に削った上から直接塗装し、ロイヤルモデルのエッチングや紙創り、自作の雑草、拾ってきた枯れ木の枝など、思ったまま雑多に植えこんでいます。

<簡易データ>
生産時期:1943〜 総生産数:250輌(諸説あり)
最高速度:38km
乗員:4〜5名
武装:75mm砲×1