個人的評価 キット付属品
組易さ
完成度
総合
95点
95点
98点
フィギュア:なし
履帯:組立て可動式
他:P.E、クリアパーツ



ファインモールド 「五式中戦車 チリ」

第二次大戦中、先進各国の急速な兵器開発により、一気に取り残されてしまった日本の戦車。航空機優先の状況下にありながらも、1943年より開発が始まった本車は1945年2月に1輌が完成。3月には走行、射撃テストを行い自動装填装置(撃発機構とも言われている)の不具合のため、主砲を取り外した状態で終戦を迎え、その後米軍に接収され現在は行方不明。



<キット内容>
まず作ってみて、良い意味で今までの同社キットと何かが違います。

パーツの合い具合などは元々良好(良好じゃないのもありますが)なファインMですが、分割の仕方が親切になった気がします(笑)
 車体内部は各砲、車体機銃の再現と床が適度に再現されていますが、他はカラッポなので、内装再現したい方は別途資料と技術が必要。
 履帯は組立て可動式のみでベルト式は付属せず、面倒な方も多いでしょうが、これがまた素晴らしい出来。今後このような履帯パーツを標準セットされたらキャタメーカーは商売あがったりです。
 付属のP.Eパーツは必要最低限ですが、銘板の立体モールドはナイスです。(三菱マークも凸モールドにして欲しかった・・・)

<追加工作>
機銃口を開口し0.4mm真鍮パイプで銃口を再現。
展望塔ハッチは真鍮線を通して開閉可動に。
車体後部エンジンデッキ上のワイヤー固定具をプラバンで薄く作り直し。
フィギュアは適当なパーツを寄せ集め、ヘッドはホーネット改造。

<簡易データ>
生産時期:1945年  生産総数:1輌
最高速度:42km
乗員:6名
武装:53口径75mm砲×1、37mm戦車砲×1、7.7mm機銃×2