道具は好みや目的によってさまざまな物が使用されているようですが、概ね似通った感じにも思えます。
ここではワタクシが愛用している道具を「初めての方」を対象に大まかに紹介します。

Work tool (工作)
接着剤

コレが無くては、何も始まりません。
プラモ製作に最低限絶対必要なアイテム。

左から「普通」「流し込み」「オレンジ」とならんでおります。

オレンジ・・・オレンジのクセに接着力は問題無いんです・・・
しかも無害で、ほのかに香るんです・・・
切る道具一式でございます。

クラフトソー: ノコギリです。普通はいりません。

デザインナイフ:
 必須です。

ニッパー:
模型用の「薄刃」タイプが最適です。

コンパスナイフ: 
材料を丸くカットする時に使用。

Pカッター: 
プラバン工作には非常に便利。
プライヤー

エッチングパーツを使用するなら、必須と言ってもよいでしょう。

左:先が円柱形なので湾曲加工に最適。

右:通称「ラジオペンチ」。
   掴み面にギザギザが無い物を選びましょう。

細かい作業で使用する道具は経験上、安物はダメです。
ウチのは「KEIBA」という純国産ブランドざます。
ハサミ

まぁ、何かと便利なわけです。
別に模型用に買う必要は無いのですが・・・

眉毛切りはデカールをカットする時に重宝します。
(これで鼻毛もカットできます)
ピンセット

これも必需品。
上から「普通」「鶴首」「クリップ」と並んでいます。
とりあえず、タミヤのスタンダードクラスで十分ですが、
私、そろそろ限界を感じ良品を探索中であります。

クリップタイプはパーツを挟んだまま塗装する時に便利。
ヤスリ

上:タミヤから発売の「クラフトヤスリ」と言う物。
  目詰まりしにくいスグレモノです。(使用頻度は低い)

中:3本セットで100円。それなりに使えますが「それなり」です。

下:自作「ミニヤスリ」とサンドペーパー。
  この中では正直、一番よく使います。(コレだけでも・・・)
ピンバイス、ポンチ

ディティールUP、レジンキット以外には特に必要ないでしょう。
最近は普通に「穴あけ加工」が必要なキットが多く必需品。
簡単に説明すれば「人力極細ドリル」です。
最初に買うなら一番上のがオススメで、0.1〜3mmまでの刃先に対応。
(商品名:タミヤ精密ピンバイスD)

1番下のは「ポンチ」と言って、リベットを作る時に使用。
100均で売っていたのですが、コレ、使えます。
彫刻刀

フィギュア改造やレジンキットには欠かせません。

上:ハセガワ 「モデリングチゼル1」 極小平ノミ。(頻繁に使用)

下:DAYで買った安いやつ。(使用頻度は低いが便利)

色んな形状の刃先を揃えておくと助かる事があります。
パテ造形で使う物一式

スパチュラは高価で買えない・・・でも造形してみたい・・・
・・・な人にオススメなのはタミヤ「調色スティック」。(写上

次に真ん中2本の「ユザワヤで買ったよく分からない棒」(使える!)

下は普通の「裁縫針」
先端にエポパテを巻いて、自分にフィットした形にするも良し。

要は先端の細い棒なら応用が利くという事です。
電動ルーター (モーターツール)

先端を付け替えることにより、様々な作業でラクできます。
これが有るのと無いのとではかなり違います。

作業時間を短縮したい人には必須アイテムです。
いかに有効なビット(先端)を揃えるかがポイント。

ルーター本体は安すぎる物だと、粗悪品もあるようです。
パテ

いろいろ試して自分の作業に合う物を見つけましょう。

ポリパテ: 2液式でトロトロのパテ。硬化時間は短い。
エポパテ: キャラメルみたいなパテ。主に「造形」に使用。硬化時間は長い
ラッカーパテ: 簡単な穴埋めやキズ補修等に使用。硬化時間は短め。
溶きパテ: 主に「表面を均す」のに使用。ほぼラッカーパテに準ずる。

プラモ趣味を長く続けるなら、パテは必須となってきます。
「パテマスター」になれば怖いもの無しです??
ボンド

最近はエッチング(金属部品)が標準化されてきて、
ボンドの出動回数は増すばかり・・・

左:いわゆるボンドです。通常、爪楊枝の先に取って使用。

中央:瞬間接着剤ゼリー状。 「いま!」って時に使用。

右:エポキシボンド。絶対的な強度が欲しい時に使用。
定規

自分でパーツを作る時に必須です。
この手の道具がたくさんあると、使わなくても気分が盛り上がります。
Paint(塗装)
下地処理

サーフェイサー「通称:サフ」と呼ばれる物。
これを下地塗布する事で塗料の「ノリ」が格段に向上します。
いろいろ並んでますが、肌理の細かさなどに差はあります。

「○○番」などの数字は粒子の大きさを表しており、数字が大きいほど繊細な仕上がりで、塗装の下地向け。
逆に大きな数字はキズなどを隠すのに適しています。

一番右の赤いのは「メタルプライマー」と言って、金属の下地に使用。
エアブラシ

ボカシや均一な塗装には非常に便利ですが、
戦車模型に限れば「絶対必要」とは言い切れません。
主にラッカーやタミヤアクリルなど筆塗りに適さない塗料での下地や迷彩に使用しています。

これにコンプレッサーという本体が必要で
ウチのはGSIクレオス社の「L5」という一般的なセットです。


極細からハケ状の物まで用途も様々です。
個人的にはタミヤの筆が価格、性能とも安定していると思います。
(言いつつ2本しか持っていない・・・)
油彩用、ラッカー用、パステル用など使う塗料で分けています。
戦車だけなら細筆、中筆、平筆の3本セットでもOK?

フィギュア等、細かい塗装は「SEIUNDO 10/0」を愛用。
当然、長持ちさせるには丁寧に扱うのが基本です。
ペン類 (この項目は必要ない?)

油性ネームペン
スクラッチの時など「基準になる印」は油性ペンを使用。

コピックマーカー(0.03)
今や仕上げにチッピング表現は当たり前の時代・・・
筆よりは多少「わざとらしく」なってしまいますが、
手軽に使えるのが魅力。でもやっぱり筆の方がイイと思います。

鉛筆  簡単に「黒光り」を再現できます。
油彩(油絵具)

個人的にフィギュアの顔塗りやフィルタリングという作業に最適。
「DUO」等のメーカーが有名ですが、私は適当にいろいろ使ってます。
ボカシ塗装にも最適ですが、乾燥時間が遅いので速乾性の高いものを。

ブッチャケ、慣れるまでは扱いにくいかも知れません。

※油彩は専用の溶剤が必要なので、一緒に購入しておきましょう。
アクリル絵の具(タミヤのアクリル塗料とは違います)

簡単に言えば「ポスターカラー」。
水で溶いて使え、隠ぺい力が強く、乾いたら重ね塗りもできます。
完全に乾燥すれば強い塗膜も得られます。(2日以上置いた場合)
また、乾燥時間が早いので使う分だけ小出しするのが基本です。

※使い方を誤ると「ド派手」な仕上がりになるので注意。
パステル&茶こし

クレヨンの硬い版です。泥表現等に粉末にして使用してます。
塗料に混ぜればサビ表現にも効果大で、AFV模型の必須アイテム。
溶剤で溶くか粉末のまま使うかで全く違う表現もできます。

「茶こし」を使ってゴリゴリと粉末にするのが王道。

各種シンナー(溶剤)

最初は「塗料と溶剤の関係」を覚えるのが面倒でした。
各塗料には「それに対応する溶剤」がありまして・・・

ラッカーは全ての塗料を溶かす。(プラも溶かす)
アクリルはアクリルを溶かす。(タミヤ製は特殊)
エナメルはエナメルと油彩を溶かす。

ラッカー系を最後に使うと下地塗料がネチョ〜っと溶ける事も。
油彩専用

ペトロール: 油採用のシンナーとお考え下さい。(タミヤエナメル溶剤とは違う)

スペシャルペインティングメジウム: 希釈液。(今んトコ必須)

シッカチーフ: 速乾剤です。(あまり使いません)

一番使うのは真ん中の「スペ・・メジウム」で、
ドロドロの絵の具をトロトロにしてくれます。
サラサラにするなら「ペトロール」をプラス。
マスキングリキッドとマスキングテープ

マスキングリキッド: 塗った部分がビニール化する物。
マスキングテープが使用できない部分の塗り分けや迷彩等で境界線
をクッキリ塗り分けたい時は効果大でしょう。
ただし、本品は薄く塗ると剥がす時、地獄を見ます。
(重ね塗りは絶対厳守で、出来ればあまり使わない方が無難です。)

マスキングテープ
普通のマスキングテープです。
仕上げに一吹き

トップコートと呼ばれる物。
フィギュアではエアブラシでの艶消しコートは必須としています。

正直、この缶スプレータイプのは殆ど使ってません。

模型をベタベタと手で触る人は使用をオススメします。
etc.(その他)
ヘッドルーペ、洗濯バサミ、簡易クランプ

洗濯バサミ: 滅多に使いません・・・

簡易クランプ: シリコン型を挟むのに重宝してます。

ヘッドルーペ: どこにいったのかもわかりません・・・
綿棒&爪楊枝

多くのモデラーが愛用して止まない基本アイテム。
耳掃除、歯の掃除、シケモクにも使用できて、更に塗料やパテ、ボンド等の
「チョイ付け」や、汚し塗装の仕上げまで、使いたい放題でございます。

特に「爪楊枝」は日本古来の伝統を受け継いでおり、「J・モデラー」の
代名詞となっています。(「澱粉楊枝」を使えばエコモデラーに昇格)
針金

ピンバイスの径に合わせてサイズを揃えておくと便利。
ちょっとした配線や接着部の補強などに使います。

100均でも売ってますが、DAYの方が安いです。
情景に使う材料

有名どころばかりです。

左: ドフィックス・カベ補修剤  石膏の代わりです。

中央: 使用済みコーヒー 荒地表現に最適。

右: 重曹  雪表現の定番でしたが、最近他にもいろいろ出てますね。

他にも「茶ガラ」や「公園の砂」など何でも使えます。 
木粉ねんど と 木工ボンド

木粉ねんど
 
簡単、軽量で、成分が「木」なので木工ボンドで加工も楽チン。
発砲スチロールの上から段差なんかを埋めてやれば、石膏の節約にもなります。
…が、乾燥後のひび割れや反りなど難点も多いです。

木工ボンド  独特の艶が出るので、湿地表現なんかにも有効。
防護用品

カッターや電動工具を使う以上、怪我の対策も必要です。
私も何度か「ズバッ!(みのもんた)」とやった事があります。

左: 指サック 細かいパーツに彫刻刀・・・怖いですよねぇ

中央: キズドライ ザクッっとイったら先ずは血を吸って消毒して
キズドライですよ!これでバッチリ作業続行!(byもんた)

右: 防塵マスク 「ヤスリがけ」でもかなりの粉塵が飛びます。
プラやレジンの粉はかなり有害です。もちろん塗装吹き付け時も。 
ハンドドリル

戦車を台座に固定する時など「ボルトの穴」を開ける時に使用。
それ以外は・・・
私は本業で使っていた物を使用しているのですが、
単に模型用として買うのはキツイかも。
中古の空気清浄機

中古です!中古でないと家人に怒られます。

室内で吹き付け塗装をする時は絶対使用。
ただし、換気扇ではないので臭いは取れません。

<追伸>
2008年以降は排気口にダクトを繋ぎ、屋外へ排気するよう改造しますた。

でもやっぱり缶スプレーには殆ど効果無し!