試製 橘花
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
65点
70点
75点
フィギュア:無し

ファインモールド  1/48 「特殊攻撃機 試製橘花」

次世代航空機として先進各国で開発が進んでいたジェットエンジンは、日本でも1942年より開発が進められていましたが、
戦時下の特殊な状況で暗中模索の中、実用可能な物を完成させる事が出来ずにいました。
1944年、戦局悪化の打開策としてドイツから「メッサーシュミットMe262」の資料を入手した事により開発が躍進し、
1945年春、日本初の国産ジェット機として本機は完成します。(ちなみに秋水、桜花はロケットエンジンです)
しかし、本家Me262をパワーダウンさせたような本機は性能的に期待できるようなものではなく、
開発当初予定されていた「対艦攻撃機」としての任務から「特攻機」としての使用が検討されたそうです。
1945年8月、非公式ながら初飛行に成功したそうですが、2回目の試験飛行では加速用に装着したロケット「RATO」が仇となり失敗。
再び離陸することなく終戦を迎えています。
ともあれ、戦中の日本で曲がりなりにもジェット機を飛ばしたというのは、ちょっと誇れる話ですね。

<キット内容>
まず感想から言うと「パーツ点数や見た目ほどラクではない」というのが率直なところ。
機体やエンジンと翼の合わせ目などにズレや隙間が出来やすく、それらを処理するには結構な手間がかかります。
しかし、各部モールドなどは繊細な出来で、飛行機模型に慣れた人なら十分なキットなのかも知れません。
デカールは「初飛行時の日の丸のみ」と「724空に配備されていたら・・・」という仮想モノが付属。(今作)

<簡易データ>
生産時期:1945 生産総数:??
最大速度:675km  航続距離:941Km  乗員:1名  武装(予定):500Kg爆弾、又は250Kg爆弾