ピットロードが放つ2008年夏の新作。

ヨンパチではタミヤ、ハセガワから良キットが出ていますが
1/35では同社のメタルキット以来初。

さて、その中身は進化しているのか?
まずは全体のパーツ構成。

なんか嫌な予感が漂いますね〜
正直言って、出来はあまり良くないですね〜

ご丁寧にエンジンまで再現されていますが
以前、イタレリのサハリアナを組んだ時も思った事
見えない所に注力するより見える所へお願いします。
見れば見るほど違和感を覚えるボディ形状。

特にフロントグリルはスケールそのものがおかしいですね。
スタイル的にはメタルキット版の方が良いと思います。
幌もかなり曖昧な形状で、
「実車の考察、考証は無かったのではないか?」
と勘ぐってしまいます。(`Д´)ノ
ボディそのものの寸法がおかしいので
それに合わせて幌を自作してもご覧の通り。
下に向かって狭まっていくのは妥協です。
窓はビニール袋で再現しました。
ソフトスキンの見せ場でもあるタイヤ&ホイール。

タイヤパターンの省略自体は
インジェクションならいた仕方ない所ですが
ホイールやハブの形状も疑わしく
恐らく、直径や幅もおかしいと思われます。
その他もろもろ

<総括>  完成ギャラリー

コレを買う人はマニア。だからこそ厳しい・・・

かっこいいドイツ軍車両なんかだと、ちょっと背景に使うとか、軽い感覚で購入する人も多いでしょうが
コレをこの価格で買う人は、それなりに思い入れのあるマニアの方ではないでしょうか?
それだけに細部までマジマジと見られ、資料まで引っ張り出して比較するのは当然でして
近年、大手2社が48で発売しているがため、誰も知らないマイナー車種というワケでも無くなり
むしろ1/35インジェクション化は当然の流れとも思える中
このキットをマニア相手に解き放つメーカーを勇者と呼ぶ以外にありません。

と、言うよりも、自社が先にリリースしてるキットより劣化してることが問題であります。