昔の写真を見ながら作る
北満型チハ (増加装甲)


<とにかく装甲板>

増加装甲の厚みは目測で25mmと想定されているので、1/35だと約0.7mmとなりますね。

でも、この曲面を0.7mmほどのプラ板で加工すると、曲げ加工が困難な上、高確率で亀裂が入ると思うので、0.3mmプラ板を2枚合わせで加工しています。

この際、0.1mmくらいの誤差は無視。
キットの装甲板自体も正確ではありませんゆえ・・・
各増加装甲の切り欠きやフィッティングは全て現場合わせ。 取り付けてはズレてる所を見つけ、外して磨くの繰り返し。

で、当然ながらリベットボルトも移植していきます。
位置は大体合っていると思うのですが、操縦席の張り出し部分右側がイマイチ不鮮明なので、イメージでカバーしている所もあります。

車体機銃はファインMのキットから複製移植。
銃口部には真鍮パイプを埋めています。
上から見るとこんな感じ。
これは、最近流行りのディテールアップ部分。

機銃手ハッチの蝶番部分に不自然な隙間が出来るので、モールドを複製した後、元のモールドを切り取って、コピーパーツでフィッティングさせるというもの。

あと、蝶番右側のリベットを凸から凹へ変更するのもトレンドだそうな。。。
(というか実物はそうらしい)
ここからは、303号車という1台に限った改造。

ワイヤロープの固定チェーンが欠損しているようで、現地で応急処置として荒縄を使用しています。
荷造り用の麻紐を細く裂き、こんな感じで実際にピンセットで縛る。
両手にピンセットを持って縛る。

ちょっとイカれた悪い系博士になった気分でやると、根気が持続します。

でも意外と簡単です。
大体、こんな感じで縛っているようです。

あと、資料写真では車載ジャッキも荒縄で固定しているように見えますが、ハッキリしないのでパス。

面倒だとは言いません。不明なのです。
これは、全車共通の悩み「砲塔ハッチの厚み」

どう見ても、実車はペラペラの鉄板ですが、キットは装甲板なみの厚みがあり、ハッチを開けた状態で見せる場合は非常に気になる部分であります。

ということで、プラ板で作り替え。
厚みは・・・適当。 パッと見た感じで。

キューポラの防弾ガラスはファインMの「MG-19 戦車用防弾ガラスセット」より使用。
完成ギャラリー

意外と簡単にチハのバリエーションが作れます。
チハキットを山積みされている方は、練習がてらやってみてはいかがでしょう?