特二式内火艇カミ(前期型)
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
85点
95点
95点
フィギュア:無し
履帯:ベルト式軟プラ製
クリアパーツ、P.E

サイバーホビー 6699 「特二式内火艇カミ 前期型 」

島嶼争奪戦での逆上陸作戦を目的とした水陸両用戦車で、輸送船からの発艦は勿論、潜水艦の甲板にくくりつけて潜行移動し、浮上後に潜水艦から発艦するという発想にも応えられるよう完全水密、耐圧構造も持つ本車は「九五式軽戦車」がベースとなっており、全車体溶接構造や側面防御と水密性の為にサスペンション機構が車体内に納められるなど、独特の近代的設計が盛り込まれています。

しかし残念ながら上陸作戦に使用される機会は無く、主に海軍施設の守備に使用されましたが、大きな車体で攻撃目標となりやすい本車は、火力、防御力とも低かったため、サイパンやレイテでの防衛戦では、活躍する事無く撃破されたそうです。

ちなみに、一般的にはフロート装着時を「特二式内火艇」、外した状態を「特二式戦車」と呼ぶそうです。

<キット内容>
キットは「前期型フロート」で、前方浮舟が一体のタイプ。
サイバー限定版である「白箱」なので今後の入手は難しいと思われます。
基本的には、先行販売された「陸戦型」に浮舟、展望塔、通気塔が追加され、
それらを装着する際、干渉する部分は差し替えパーツが入っています。
また、浮舟装着時の前方への重心移動を再現するサスペンションも付属。
操舵用のワイヤーにはエナメル線が付属しますが、加工は至難の業です。

<追加製作>
ほぼストレート。
例によってスクリューは真鍮色で塗装するよう指示がありますが、車体と同じ色で塗装しています。
操舵用のワイヤーは釣り用のハリスを使用。

<簡易データ>
生産時期:1942〜  総生産数:約180輌以上(諸説あり)
最高速度:(陸上)37km (海上)9.5km
乗員:6名(変動あり)
武装:37mm砲×1  7.7mm機銃×2