四式軽戦車[ケヌ]
砲塔:タミヤ「九七式チハ」

車体:ファインモールド「九五式ハ号」



「四式軽戦車 ケヌ」

大戦末期、極度の物資不足の状況で、旧式化した九五式軽戦車の車体に
九七式チハ」の砲塔をそっくり搭載、火力強化を図ったのが本車です。
この車両の前に「三式軽戦車ケリ」というのが試作されましたが、それは単に九五式軽戦車に主砲だけを57mm砲に換装したもので、九五式軽戦車の小さな砲塔では操作が難しく廃案となっています。
この四式ケヌは少数が既存の九五式軽戦車から改造され(新規生産もあった?)ますが、国内での試験運用中に終戦を迎え、実戦には参加していません。

<製作>
ファインMの九五式にタミヤの九七式を合わせています。

「単に砲塔を乗せ変えるだけやし楽勝や!」 と思いきや、前方機銃の装甲板が延長されていたり、製造ナンバーが追加されていたりと、ごそごそ小改造が必要になりました。
砲塔の「ハチマキアンテナ」の有無は、資料写真でも両方が確認でき、好みで選んで良いと思います。

塗装に関しては、初めから四式ケヌとして生産されたものもある?そうですが、手持ちの資料写真で見る限りでは既存の車両同士を組み合わせているように見える事と、その場合、当時の物資不足から考えて再塗装等はされていないと推測されるので、砲塔と車体の迷彩模様は統一しない方が “らしく” 見えると思います。

<主な改造内容>
年代的に考えて車体星章は削り取って、デカールでペイント表現としました。
砲塔ハッチの潜望鏡は切り取って開口。取り付けボルト穴を再現。
0.3mmプラバンで車体前面機銃手側張り出し部分の右側面装甲板を延長。
「型想い」で元の銘板の型を取り、タミヤ光硬化パテで複製しています。
前照灯、尾灯には透明プラバンをハメています。

<簡易データ>
生産時期:1944〜45  生産総数:少数(詳細不明)
最高速度:40km (九五式ハ号からの推測)
乗員:3名
武装:18口径57mm砲×1、 7.7mm機銃×2