八九式中戦車[乙]海軍仕様
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
75点
80点
80点
フィギュア:無し
履帯:ベルト式軟プラ製

ファインモールド 「八九式中戦車 乙」 

1929年、日本最初の国産量産型戦車として完成。
以降、初期型と言えるガソリンエンジン搭載「甲型」の細部改修を重ね、1936年からはディーゼルエンジン搭載の「乙型」へと移行しています。

随所に参考となった輸入戦車の面影が見られますが、1930年序盤当時の世界水準では仏国ルノーFTなどを現役配備する国も多く、英国ビッカース6t戦車などが最新鋭だった時代。 輸入戦車を手本に手作り同然だったとはいえ、国産戦車を開発量産できた事自体が日本の工業力を世界に示すのに十分だったと言えます。


<キット内容>
待ちに待った八九式インジェクションキット。
今作は雑誌アーマーモデリングの付録なので限定的なレビューとなりますが、
考察の行き届いた良いキットであります。
プラインジェクションなので、尾体(ソリ)の厚みなどはご愛嬌となりますが、牽引鋼策(ワイヤー)を固定具と一体化させたのは、Dアップのしにくさからマイナス点。
ベルト式のキャタもカステンの使用を余儀なくされる感じです。
しかしながら「採算の合わないアイテム」と言われていたメーカーの事情からすれば「あとは自分で努力せぇ」でも十分納得できると思います。<(_ _*)>

<追加製作>
履帯はモデルカステン「SK-71」を使用。
砲身とマフラーカバーはファインM「36019」使用。※限定品
尾体の側面を薄削り。 機銃口を開口。 マフラー排気口を開口。
錨章はグムカの八九式に付属していたエッチングより使用。

※カステン使用時、転輪と履帯の挟み込みピッチが超シビアなため、転輪組み立て時、予め履帯を合わせながら調整しておくことをオススメします。

<簡易データ>
生産時期:1936〜
最高速度:25km
乗員:4名
武装:九〇式57mm戦車砲×1、九一式6.5mm機銃×2、