八九式中戦車[甲]後期型
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
60点
97点
90点
フィギュア:1体(半身)
履帯:可動組立て式プラ製
他:P.E、メタルパーツ

グムカ 「八九式中戦車 増加装甲仕様」

1929年、日本最初の国産量産型戦車として完成。
以降、初期型と言えるガソリンエンジン搭載「甲型」の細部改修を重ね、1936年からはディーゼルエンジン搭載の「乙型」へと移行しています。

随所に参考となった輸入戦車の面影が見られますが、1930年序盤当時の世界水準では仏国ルノーFTなどを現役配備する国も多く、英国ビッカース6t戦車などが最新鋭だった時代。 輸入戦車を手本に手作り同然だったとはいえ、国産戦車を開発量産できた事自体が日本の工業力を世界に示すのに十分だったと言えます。


<キット内容>
甲型か乙型か?キット付属の説明書に書かれている記述では「外観上、甲型と全く同じでもエンジンがディーゼルなら乙」と説明されてiいますが、最新の文献に基づくと、エンジンデッキとフェンダー後端形状、車体両サイドの給油口の配置数から、このキットは「甲型の後期型」とするのが正しいようです。

レジンキットですが組み立て易い方だと思います。
全体的な出来は素晴らしく、マフラーカバーや尻ソリはエッチング、履帯や転輪をインジェクションパーツにするなどメーカーの気合が伝わってくる内容。
砲塔ハッチや機銃はメタルパーツなので擦り合わせなど必須。
オプションとして車体前面の増加装甲もエッチングで付属。
レジンキットなのでリベットの欠損なども多少見られますが、ディテールは素晴らしいと思います。

<追加製作> 製作記録
ストレート組み。

<簡易データ>
生産時期:1935〜
最高速度:25km
乗員:4名
武装:18口径57mm砲×1、6.5mm機銃×2、