三式砲戦車[ホニV]
個人的感想 キット付属品
組易さ
完成度
総合
85点
85点
90点
フィギュア:無し
履帯:ベルト式プラ製
エッチング、クリアパーツ


ファインモールド FM20 「三式砲戦車 ホニV」

陸軍初の密閉型戦闘室を持つ砲戦車。(初と言うか唯一)
一式ホニ」と同様に「九七式チハ」の車体を流用しており、戦闘室を全面密閉する事で防御面の向上が図られています。
主砲は「三式チヌ」と同様の三式75mm砲で、威力は「一式ホニ」と同等。
もともと野砲だったものをそのまま搭載しているので、狭い戦闘室内で「照準手、装填手、射撃手」の3人で砲を操作したそうです。
また、射撃時には発射ガスの充満を防ぐため、戦闘室のハッチ類はほとんど解放されていたようです。
米軍戦車に対してそれなりの戦果が期待されていましたが、実戦には参加できずに終戦を迎えています。

<キット内容>
車体は同社発売の「新砲塔チハ」とほぼ同じですが、細部の違いはしっかりと考察されています。
ハッチの内側は「それなり」に再現されていますが、そのまま使用するのは寂しいかもしれません。
内部に至ってはハッキリとした資料が乏しい為か、主砲以外は何も無しです。
扉を閉じて内部さえ見せなければ、素晴らしいキットです。

<追加製作>
改造フィギュア4体追加。 
ハッチの内側は資料写真と説明書のイラストを参考に想像で再現。
防弾ガラスはキットに付属の不要パーツを改造して追加。 etc...
キャタはフリウルのATL-70を使用。

<簡易データ>
生産時期:1944〜  生産総数:90輌 (諸説あり)
最高速度:38km (チハ車からの推定)
乗員:5名
武装:三式75mm砲×1